病院事務総合職の日記帳

病院事務(総合職)のお仕事を愚痴りながら紹介します

検討もしないで物事をとりあえず決めちゃう

外来で新しい診療科を新設するそうですよ。時期は、とりあえず準備ができてから、だそうです。

これだけでもう、はあ…?って感じです。

 

診察室の改装、スタッフの配置・教育等、準備を進めていかなければなりません。そのため、各所属長は悲鳴をあげております。

 

医事課でもやはり、処置箋どうしようとか、検査のオーダリングどうすっかとか考えながら、その診療科の診療報酬についても担当者に教えなければなりませんが…その診療科の経験者がいないからどうしようかって感じですね。

また、届出どうする?標榜は?とか、レセプトや会計の締めとか、色々と考えにゃなりません。

とりあえずは、やることの整理は終わったんで、あとは実行するだけですけどね。

 

やるから、の一言で始まった診療科の新設ですが、これから求められるのは、採算性の話になります。まあ、ちゃんと黒字出せよって話が医事課に来ますよ。

 

そもそもこれは採算性を考えないで始まってます。つまり、やることはこっちで勝手に決めたけど、赤字にはしたくない(若しくは経営数値には興味ない)からあとは頑張ってね、って言われます。いつものパターンです。

 

実際に試算しても、入院は無いので、どのくらいの患者数が来るかはわかりませんが、まあまあ赤字でしょう、という結果です。黒字にするためには相当の患者数が必要ですね。もしくはその診療科を通じて他院受診が減ったり他の診療科の増患があるといった経済効果を期待しなければなりません。

 

そもそも、ニーズはあるんでしょうか?どのくらいの患者数を見込んでいるんでしょうか?機材やスタッフの費用は大丈夫なんでしょうか?教育は?

 

本来は色々と検討した上で決めるような内容ですよね。診療科を新設するって簡単に言ってましたけど、簡単に決める前にちゃんと検討したり、せめて所属長会議くらいのレベルで意見求めたりするくらいはしてほしいですよ。