病院事務総合職の日記帳

病院事務(総合職)のお仕事を愚痴りながら紹介します

食事療養費の引き上げについて

平成28年4月より一般の人・・・標準以上の収入がある人については一食あたりの食事代が100円引き上げとなりました。

仮に1か月30日入院して3食食べた場合、9,000円の自己負担増額となります。

 

9,000円/月って結構な額ですよね。私のお小遣いの三分の一です。

 

実際にウチの病院でも患者さんから問い合わせが数件ありました。

ウチの病院は亜急性&整形手術って感じの病院なので平均在院日数はかなり長いです。なので、2か月・3か月以上入院する人はざらにいますので、患者さんの負担はかなり大きくなります。

事前の根回しをしっかりやっておいてよかったです。

 

ただまぁ…負担額が増えると医事課としては未収金が気になってしまいますね。

 

入院時食事療養費については協会けんぽのホームページでも説明されています。

入院時食事療養費 | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

日直&当直

事務職員ですが、夜間や病院が休みの日には輪番で出勤・お泊まりがあります。
業務内容は受付&電話対応と見廻り、トラブル対応といったところで、当番日でもない限りはまあ、暇です。当然手当てはでますし、当直明けは午前勤務で午後はお休みになります。
なので、稼ぎたい若手は法規に触れない範囲で先輩や上司の日直・当直をもらったりします。

今回はトラブル対応について、どんなトラブルがあったりするのか、紹介したいと思います。

トラブル事例①:屋上サンルームに鳥が侵入
夜間当直の見廻りの時ですが、屋上サンルームの施錠確認のために真っ暗闇のサンルームに行ったら、ガサガサッと物音が聞こえてきたので、ついにお化けがでたのかと思ったら、ヒヨドリが侵入してました。
虫取り網で捕獲してサヨナラバイバイ。

トラブル事例②:積雪による停電
これも夜間当直の時ですが、停電が起きると非常灯がつき、アラームが鳴ります。その時は特に何事もない平和な当直だったので0時に眠りに入ったのですが、明朝4時にアラームが鳴り、起こされました。
停電しているため、電気室の確認をすると完全に電気が停まってしまっていたため、東電や管理職に電話しながら小型の発電機を3台引っ張り出して、病棟へ配線。
職員寮にいる人を招集してお手伝いしてもらって、院内の安全を確保、その後はひたすら雪かきしてもらい、自分は東電と院長との電話対応。電気の復旧は4時間後くらいでした。

とりあえず体験したトラブルの内、2つを紹介してみました。他にも色々ありますが、また書きたいと思います。

廃用症候群リハビリテーションについて②

廃用症候群リハビリテーション料について要件をまとめましたが、今回は回復期リハビリテーション病棟入院料との絡みを少し。

廃用症候群リハビリテーション料の要件では、急性疾患後で治療の有無は問わないとされていますが、回復期リハビリテーション病棟の対象となる廃用症候群は、外科手術又は肺炎等の治療時の安静による廃用症候群とされています。

あくまで、回復期の対象となる患者は治療後の廃用症候群であり、ここは従来と変わらない要件になっているため、急性期側も患者を回復期に転院・転棟させるときに十分に注意する必要がありますし、ウチの病院のように患者を受け取る側も十分に注意する必要があります。

特に地域連携室というような部署に、医事課のスタッフを配置させている病院は多くはないと思います。ウチはたまたま地域連携室と医事課が同じ部屋なので、常に相談できる体制にあるため問題はありませんが…

地域連携室のスタッフも、ある程度の知識が必要になってきていますし、医事課が知りたい前医の算定情報なんかも知っておくと良いと思います。

廃用症候群リハビリテーション料

廃用症候群リハビリテーションが、独立した疾患別リハビリテーション料として新設されました。
これに伴い算定要件も変更されています。

変わった点は算定上限日数が120日になり、急性疾患の治療後による長期臥床が治療の有無は問わない、とされたことの2つです。

また、廃用症候群リハビリテーション料は初期加算・早期加算の起算日が必ずしもリハビリテーションの起算日とイコールでは無く、原因となる疾患の発症日が初期加算・早期加算の起算日となります。
その為、今までのように廃用症候群と診断されたすぐ後のリハビリであっても、加算は必ず算定できるというわけではなくなりました。

原因となる疾患の発症日には十分に気をつけて、算定漏れ・ミスが出ないようにしっかり指導・伝達をしていきたいですね。

FIM実績指数について

 

回復期リハビリテーション病棟を有する保険医療機関について、当該病棟におけるリハビリテーションの実績が一定の水準に達しない保険医療機関については、回復期リハビリテーション病棟入院料を算定する患者に対して1日に6単位を超えて提供される疾患別リハビリテーション料を、回復期リハビリテーション病棟入院料に包括する。

 

という改定です。

具体的には、過去6か月間のリハビリテーションの実績が1日平均6単位以上であって、退棟時のFIMから入棟時のFIMを引いた値を、入棟日数を標準的算定日数で割った値が27未満であった医療機関は、6単位を超える、つまり7単位目以上の疾患別リハ料を包括する、というものです。

 

事務的に言ってしまえば、FIM稼いでさっさと退院させれば問題ない、という話になりますが、それぞれの患者のゴール・目標等も考えると、リハビリテーション医療的にはそういうわけにもいかないでしょう。

 

 

一応、計算から除外してもよいとされる患者が以下の条件となっています。

  • FIM運動項目得点が20点以下
  • FIM運動項目得点が76点以上
  • FIM認知項目得点が25点未満
  • 年齢が80歳以上のもの

※上記4点は、月毎の入棟患者数の3割まで除外してもよいとされています。

高次脳機能障害はすべて除くか、すべて計算に入れるかのどちらか。

 

言ってしまえば、FIMで評価をした場合にリハビリテーションの効果が出にくい人たちは除外してもよい、ということになります。

ただし、除外する場合はその患者が入棟した月のレセプトを提出するまで、となっています。レセプトに除外する旨と理由を記載しなければなりません。

 

と、言うわけで現在当院ではだれがどうやって管理すんのか揉めております。

前月の段階で、こうやったらどうでしょう?という提案をして、システムが対応するまではそれでいきましょうか、みたいな流れになっています。

そっから上の人たちに任せてますが、話が進んでないみたいですね。

まいったねこりゃ。

効率化はしますけど

人件費を削減しましょう
と、言われることは多々あります。

要は残業減らしましょうということなんですが…

 

そもそも残業しても残業代つけてくれないくせに何言ってんだコイツ


っていうのが我が職場でございます。

まあ、つかないから仕事終わったらさっさと帰っているので、残業自体は大分減っていますが。

 

最初の頃は、仕事をパパッと片付けてしまうと大体は突然に別の仕事を振られたりもして、残業時間は変わらず業務量が増えるという嫌なスパイラルに陥っていました。

今もそうなんですが、慣れてしまったせいか残業自体は減っています。

 


本部は人件費を減らしたいから、病院が新規事業をやると言っても人の採用を認めない傾向にあります。今いる人材で何とかしろ、とね。

それで結局、改定やら地域の動向やらに乗り遅れて痛い目にあって、病院が責められるんですよね。何やってんだオマエラ、とね。

 


安い給料で質を上げろとか、環境変えるのは金かかるから今の状態で質を上げろとか、いや?…やってくれる人は少ないと思いますよ。そんなうまい話あるわけないない。

チャレンジ

スポーツにしろ仕事にしろチャレンジすることは大切だと思います。
病院事務でチャレンジすることって何があるんでしょうか?というお話です。

 


病院事務、まあ事務は事務なので基本はルーチンワークになりますね。例えば外来会計担当ならひたすら診療の終わったカルテを見て会計入力して、必要な病名をさらっと登録して…の繰り返しです。

 


私は、チャレンジといえるようなチャレンジでは無いのかもしれませんが、質を高めたり速さを求めたりすることもチャレンジだと思っています。

 


そんなのやって当然じゃん、と思う方もいると思いますが、意外とやらない、やれない人も多々います。時間がとれない、どうやればいいかわからないと言った理由もありますし、最初からそんなこと考えないなんて輩もいますね。

 


日々ルーチンワークをこなすだけってのは、好きな人もいるんでしょうけど、私は嫌いです。楽しくないから。

 


どうやったら速くなるかな、どうやったらミスが減るかなっていうように、いろいろ考えてそれをやってみて…って結構楽かったんですよね。

目にみえてミスが減って残業も減って…ダメなら他の方法を考えて試して…と。

世間でいう問題解決のスタートラインってこんなことだと思います。

 


時間がとれないならどうやったら時間がとれるのか考えればいいし、やり方だって色々調べたりしても良い、他の人に相談したって良いと思います。上司からしたら、部下からそんな相談されたら嬉しいですよ。少なくとも私は嬉しく思います。上司に対して忙しそうだからとか気を遣う必要なんてないんですよ。

 


ルーチンワークは色んな業務の土台ですから、そこの質を高めるためにチャレンジするのはとても重要なことだと思います。そしてそれを上司や組織がしっかり評価してあげなければならないと思います。