医事課職員の目標
人事考課等で医事課職員が目標を立てる、と考えた時に、どんなことがあるかなとちょっと考えてみました。
医事課職員と言っても事務職員ですから、基本はルーチンワークなんですよね。毎年毎年考えるのはなかなか…という感じも否めません。
とりあえず医事課っぽい業務目標を考えてみます。
- 査定率を減らす
- 返礼件数を減らす
- 待ち時間を減らす
- 算定漏れを防ぐ
- 計算ミスを防ぐ
というような事もあれば…
- 接遇マナーインストラクターの認定を受ける
- 医療事務資格を取る
- 診療情報管理士の資格を取る
という感じで資格を得るというものもあります。
院内スタッフに向けた診療報酬勉強会の開催なんてのも良いかもしれません。
何となくやりたいことが見つかったら、ゴールを決めます。要はどの程度達成したいか、です。
簡単な例を言うと、査定率を0.15%以内におさめる、とか、査定の中でも病名漏れや算定ミスを前年の80%以下にする、といった感じですね。
そしたら今度は、それをどうやって成すか、ゴールまでのプロセスを考えます。
プロセスを考える上で最も重要なのが現状分析です。これが肝要で、これがしっかりできていないと目標達成は一気に困難になります。ただ漠然とやるだけでは効果は出にくいです。
査定率のことであれば、今のウチの病院の査定は何が問題かをしっかりと認識しなければなりません。
- 算定ミスが多い。
- 特に検査が多い。
- ほとんどが併科受診による重複あるいはまるめだった。
- これが改善できれば算定ミスは前年の半分以下になる可能性が高い。
- 月末に併科受診があって同日に検査をやってる患者を抽出して見てみよう。
…という感じに、的を絞ってやることを明確にした方が手当たり次第色々やるより効率が良いです。
こういう考え方は、いつまでも使うことができるので、一般職の内から人事考課で上司を利用して鍛えることをお勧めします。
1,2年位の若い職員は、まずは仕事を覚えて、凡ミスを減らしていくことが中心になるのかもしれません。ただ、そんな感じの目標でも、計算ミスを月◯件以内におさめるという感じで具体的な数値をあげてみて、やれることを考えて、実行することが大切だと思います。