病院事務総合職の日記帳

病院事務(総合職)のお仕事を愚痴りながら紹介します

人事考課、事務の目標の基本は生産性を高めること

今年も複数の医事課職員の一次考課をすることになります。昨年度は初めてでしたが、どんな目標を立てたら良いか、どうやればいいか、自己評価の仕方等、15分〜20分くらいのプチミーティングを繰り返しながらやりました。普段、自分の考えや仕事のこと等、自分から発しない人だらけの中で、割と色んな意見を聞けたので、今年も同じようにやりたいと思います。

 

期首面接の時期には、目標を部下には立ててもらうことになりますが…結構難しいんですよね、目標を立ててもらうのって。

 

「どんな目標を立てたら良いかわからない」なんて言葉を毎年聞きます。なんでこんなことになるかというと、やりたいことはあるけど自分の等級には合うのかわからない、という理由や、所詮は事務職なんでどんな成果が求められるのかよくわからない、なんて理由がほとんどです。

まあ、やりたいことと自分の立場のギャップを気にしてしまっているケースが多いですね。

 

事務職の目標は基本的に「生産性を高めること」だと思います。

生産性というと大体は、得られた成果とそれに対してどれだけ資源が使われたか、という感じです。医療事務で例えれば、レセプト点検にどれだけ時間や人を投入したか、という感じですね。与えられた時間や人員でどれだけのレセプトがみれるか、正確な請求ができるか、という感じです。

ということは、医療事務の生産性を上げる、と考えた場合、例えば、2000枚のレセプトを点検するのにどれだけ時間をかけているか、かける時間が減って査定も変わらないあるいは減った、と言うならそれは生産性が上がった、と言えます。この考え方はレセプトをみない人でも、ある資料の作成時間が去年と比べて減った、とか、案内をペーパーを配布することで簡略化した、とかそういうのでも良いと思います。(一定以上の質は維持する必要はあります。)

 

ベテランの人等、ある程度個人でできることが少なくなると、目標を考えるのが難しくなりますよね。これ以上何すりゃいいんだ、みたいな。

その場合、自分だけでできることではなく、周りを巻き込むような方法が良いと思います。

例えば、看護師の記載がイマイチだからカルテ確認や口頭確認の回数が多い、というような無駄な時間を減らすために勉強会やチームを組んで算定漏れ対策を考えたり、処置箋をもっと看護師が使いやすいように変えたり、とかですね。

 

まあ、こんな感じで色んな視点があります。細かいことでも、事務はルーチンワークが多いですから、年間でみればそれなりの数字になるんじゃないでしょうか?1日10分削れば年間で大体勤務日数は260日くらいでしょうか?2,600分になります。これは結構な数字だと思います。

 

忙しいから早朝出勤で何とかする、とか残業すればいい、というのは熱意は認めますが、評価できるか、というと私は評価しません。この考え方が正しいかどうかわかりませんが、そういう方針だと伝えています。

忙しい!残業多い!という人は、どうしたら時間内で終われるか、それを考えてほしいです。考えようとしてもどうしたらいいかわからない人は上司に相談すりゃいいんですよ。考えてもどうしたらいいかわからないので一緒に考えて下さいって言えばいいと思います。

まあ、こう言っても相談してくる人は決まってるんですよね。仕方ないことなのかもしれませんが、相談してくる人とそうでない人で、目にみえて差がつきますね、やっぱり。