地域包括ケア病棟のリハビリテーションについて
施設基準の中にリハビリテーションの提供について書かれています。
- リハビリテーションを提供する患者については、1日平均2単位以上提供していること。
これについて、他の病院から提供の体制について結構聞かれます。
1日平均2単位って結構厳しいように聞こえるらしいです。週に14単位ということは、土日やらないなら1日3〜4単位ですからね。急性期から転換するような病床なんかは割とリハビリセラピストが足らなくなるとか、そんな話を聞きます。
ウチの病院はリハビリセラピストが豊富なので、患者によっては回復期リハビリテーション病棟並みにリハビリテーションを提供しています。
そんな話をすると今度は、持ち出しになるんじゃないですか?って言われるんですよね。安易にそう考えるのってナンセンスだと思います。
確かに、7単位、8単位提供すると脳血管リハなら18000円から20000円弱が包括になりますから、それだけみると赤字?に見えますが、そんな患者って20人も30人もいるかっていうと、いないですよ。そんなにいるならちょっと頑張って回復期リハビリテーション病棟目指すべきです。
5人、6人そんな人がいたとしても、他の30人、40人で稼げばいいわけです。本当に必要な人だけに、必要な期間だけ集中的にリハビリテーションを行えば、平均2単位なんてそんな難しいことではありません。ウチの病院のスタッフにもよく言いますが、患者単位の考え方はやめて、最低でも病棟単位、できれば病院単位で考えてくれ、ということです。
話を聞く限りでは、この持ち出しになるという考え方が、平成2単位の達成の足かせになっているように思います。
一口にリハビリテーションと言っても、疾患別リハには該当しないような、ポイントオブケアのようなものだけで良い患者もいれば、集団訓練に参加させれば良いような患者もいます。
考え方や提供の仕方でこの部分はクリアできる可能性はあると思いますので、いろんな視点で考えてみるのがいいと思います。